自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)&その他

148. 犬は飼い主に似る

カナリア諸島やアンダルシア地方はいくども洪水被害を受けている異常気象で、我が家の近辺も連日の雨模様。

昨日は朝のお日さんが久しぶりに雲の下をまぶしく輝かせていたが、散歩道では、美しい雲ばかりに気をとられてはおれない。世の中が退廃的になり、ギスギスしてルールを守られない輩(やから)が増えたからだ。
屋外では犬が鎖などで誘導しなければ1500ユーロ以下の罰金。糞も公が設置した無料のビニール袋に入れ専用箱やゴミかごに捨てる規則になっている。ところが最近は七三のかまえで歩いていないと糞害をこうむることは確実。

犬同士がであっても、スペインの犬は吠えないものと相場が決まっていたものだが、最近では日本の犬同様によく吠え合うようになった。ペットからコンパニオンと呼び名が昇格したらしいから、人間に不足した犬の能力を人間が引き出してやり、呼称にふさわしく互助の姿で取り組んでほしいものだ。
「花壇に犬を入れないでください」
「公園内の専用ゴミ箱。黒いビニール袋も用意されている」


参照:アメリカは公ではビニール袋のみ設置のようです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1032895920

147. 心の入れ変え

政治も経済も世の中も変わった・・・、と云はれているが、こんなものは国家または社会集団の「こしらえごと」作為的宣伝の様なもので、われら個人としては緩衝装置を経てしか伝わってこない。
こんな流動的な社会環境の時こそ「じか」に自分の生き様や意識改革をやる絶好のチャンスではなかろうか。
昨日はカトリックでは子供の無病息災を願う日だったが、私は 鬼はそと・・・、と豆まきをやった。この豆を歯が弱くて食べられない子供が多いとブログにあった。こんな子供が草食男に育つのであろう。アゴを鍛えて肉食男に変身しよう。
集団で暮らす動物ですら、出会えば、何らかの意思表示をする。人間ならば、人と出会ったら挨拶をしよう。
上司とは職場内での取り決めで、一歩 門の外に出れば、上司も下司も区別はなく、同列の人間どうしなんだ。
以上の3ッの心の変革には説明は必要としない、しごく当然な人間の営みと思う。この辺の手近な事柄から実行したらどうでしょうか。

146. てかげん

深海魚がことさらに水圧を感じないように、楽しく美しいものだけを追い求め飽食に慣れてしまった人間は、現実の社会を見つめる心が、自然に麻痺してしまう様だ。
そして本来、人間の持っている「かわいさ」の感覚が薄らぎ、自分主義で
感情のコントロールを失ってしまうのだろうか・・・。
並の人間では想像力に余る残虐殺人や虐待事件が毎日報じられているが、
肉体的には、痛みや体力の限界も知らず、自分主義で育ってしまった人間には「手加減」が出来ないようだ。
メディアには倫理規定があることは承知の上で、戦争・交通事故・殺人など、現実社会の人間の醜さをもっと公開すれば「ぬるま湯社会」は、かなり引き締まるんじゃないか、と欧州メディアの扱い方で痛感しているこの頃です。

145. Twitter

知りえた貴重な情報や重要な体験を自分の属する社会には意識的に知らせないように隠す・秘密にする・私蔵する。
この日本的性格は、どうも徳川時代に芽生えた陰の国民性とも云える精神作用の様に思える。
逆に欧米人は、自分が経験した闘病生活や、自分がいま通ってきた道路の異常など、身近な情報でも、他人に役立てようとする陽性な精神作用が強い。
鳩山総理や政治家の間ではやり始めたツイッターは、そんな陽性の欧米で根付いた手軽な情報発信の手段だが、これは日本の政治と言うよりも、国民性の大改革に繋がるものではないかと大いに期待している。
ただ、オバマがやったので、日本も追従する流行で終わってほしくはない。

144. 年賀


新春のおよろこびを申し上げます

風に押し上げられ、不相応に高くかけ上り、風向きでキリキリ舞いするような凧ではなく、時おり羽を休めながらでも自力で飛ぶ鳥でありたいものです。

今年がよい年でありますよう、お祈りいたします。

2010年元旦 スペイン・澤口友彌