自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

146. てかげん

深海魚がことさらに水圧を感じないように、楽しく美しいものだけを追い求め飽食に慣れてしまった人間は、現実の社会を見つめる心が、自然に麻痺してしまう様だ。
そして本来、人間の持っている「かわいさ」の感覚が薄らぎ、自分主義で
感情のコントロールを失ってしまうのだろうか・・・。
並の人間では想像力に余る残虐殺人や虐待事件が毎日報じられているが、
肉体的には、痛みや体力の限界も知らず、自分主義で育ってしまった人間には「手加減」が出来ないようだ。
メディアには倫理規定があることは承知の上で、戦争・交通事故・殺人など、現実社会の人間の醜さをもっと公開すれば「ぬるま湯社会」は、かなり引き締まるんじゃないか、と欧州メディアの扱い方で痛感しているこの頃です。