自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

142. 念願成就

絵描きの旅に出掛けると、その村や地方の生い立ちやら風俗習慣から食べ物・特産品まで、何でも見聞きするのが楽しい習慣となっている。晴天に誘われクエンカ地方に出掛け、唯一心残りであったMIMBRE(ネコヤナギの一種)の収穫前の姿に出会えた。今では民芸品…

141. 冬近し

カンタブリア山麓の小さな村の万屋(よろずや)で久し振りにZUECO(木靴)に出合った。スペインでは古い伝統に支えられた降雪地方の民具のような物だ。雪解け時にお隣さんにちょっと出掛ける時などに重宝がられている。 この木靴は、地方によってはSUELA(靴底)と…

140. 緑のスペイン

北東部のカンタブリア山脈は石灰質だ。北側の山麓からビスケー湾までの幅10km長さ200kmにおよぶ海岸地域は、肥沃な石灰質と西岸海洋性の湿潤気候で野菜の栽培が盛んだが、特に赤ピーマンの特産地。 オーブンの受け皿に水を張って、全体が型崩れして…

139. 野生のゆとり

学生時代から傾倒していた構造主義の祖と云うべきレビーストロース氏が永眠されたニュースに接し、生命の循環と偉大なる人間には、エンマ様も少しは手加減して現世に今一度追い戻してほしかった。残念で仕方がない。野生から出発して文化現象も言語構造と同…