自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)&その他

108. ゼニ感覚

ヨーロッパの大部分が使用する共通通貨ユーロが導入されて略10年になる。最近は経済危機で商品の値下げ競争が目に付きだした。

そんな中、庶民の「お金」感覚と言うより、もっと現実味のある「銭」感覚を捕らえ、商品の値段を公式のユーロ表示に括弧付きで旧通貨ペセタを併記するのが目立つ。
ユーロ以前に20年ほどペセタを経験している私でも、ペセタ表示を見ると値段と一体化でき何か安心感に包まれる。ましてやスペイン人は「これが値段」と思うだろう。この辺の感覚を上手く掴んだ商法だと関心している。反面「習慣や慣習」と云うものは、容易く変更出来るものではない難しさを身にしみて感じている。