自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)&その他

15. あきないタマシイ

最近のスペインは郊外型大店舗乱立時代を迎えており、地元の個人経営店との間でよくごたごたを起こしている。どうもこの大型スーパーが震源地のようにわしは思っておるのだが、それはまやかし特価販売のこと。

 

商品値段を表示するのに3×2とあったらどんな判断をされるかな? 答えは2×1は半額セール、3× 2は2点買ったらもう1点つけますよ、の意味。これと共に、最近は別々の商品を3、4点セットにして〆て○○ユーロと安売りらしく見せる。

 

もうひとつ。ちょっと見ればすぐ判断できるんだが、例えばJ&Bが安売りしているな…と思いボトルを手にとってみると750mlだったのが700mlになっている。先ほどの3×2販売も期限が過ぎると元の値になっているが中身は少なくなっている。それも微妙に25mlとか20gとか。

こんな要領で、トイレットペーパーの巻はぐさぐさになり、ジャガイモは十二分に水につけてあり、砂糖も塩もどこかの国と同じように水を含んで固まった感じになってきた。

自動のデジタル秤がなかった頃を思い出す。魚屋の兄ちゃんが秤の針が止まらないうちから○○ドゥーロ!(スペイン・ペセタ時代の単位の呼び名のひとつ)と声を張り上げていた。あれには遊びがあったなぁ。それに比べ今の遊びは気が抜けないねー。