自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

149. 懐かしいタバコの一本売り

ギリシャの国家財政SOSはEUの援助で立て直る兆しが見えてきたが、EU域内では、他にも南部諸国でかなり深刻のようだ。
スペインでも即効策として、定年を67才に延長した。これにより社会保障費の掛け金の収入と年金支出の不要で約2倍の得。
学生には、BECA(奨学金)を支払うかわりに、卒業後の将来に一定の職種への優先的就職を保障する取り組み。
若者は選り好みしなくても、働く場が皆無に近い。荒んだ若者に飴をしゃぶらせる為か?、タバコの一本売りを認めるようになった。レストラン内でも、歩きタバコも禁止して、世界の風潮に遅れじと努力しているこの国ではなんとも理解に苦しむなりゆきだ。でも一昔前、週給・日給の多かった頃には、一本売りがよくはやっていたものだ。
先日も我が町では珍しくサンドイッチマンに出会ったが「金銀高価買取」の宣伝だった。
昔から世情不安定な社会ほど、身に付ける装飾品を買う。と言われてきたが、スペイン人もガチャガチャと首輪をして、複数の指に指輪をしたり、と身を飾ることが好きの様だが、こんな時に役立つんだろう。
日増しに切迫感が漂ってくるこの頃です。