2009-06-21 118. 飢餓の思い出 ツバメに出会った帰り、グアダラーマ山脈を越えた。北斜面のヘヤピンを標高1600mほどへ登ってくると、松林の下草は一面のワラビ(成長したシダ)だった。乾燥したスペインでは珍しい眺めだった。春先にはワラビがニョキニョキと伸び出てくる様を想像すると、どうしても戦争末期から戦後の「死なない」為の山菜採りを思い出してしまう。