自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

130. やっとコオロギも鳴けた

長い夏の休暇も、後半は、例年になく35度以上の猛暑の連続で、レンガ建ての高層長屋は熱気が溜まってしまう。夜中2時までは30度を下らない。湿度は常に30%前後だから、汗でベタベタすることがないのが唯一の救いだが、末期高齢者にとっては、気楽な夏ではなかった。
昨夜11時頃、なんとなくコオロギの声が聞こえた様に思えたのでテラスに出て見たら、あんのじょう涼風がそよいでいた。
待ちかねたコオロギは、長年住み着いている植木鉢で、確かに鳴いていた。
捻じ曲げられてしまった人間より、従順な自然の生き物。鳴き始めで間延びしていたが、何か、神聖に聞こえだ。