自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

131. 漢字にも流行りあり

「神風」から始まったTシャツに模様(デザイン)として漢字を書く(描く)ことは、少数派ながらスペインでは根強い人気がある。武道の流行で「柔」「力」「勇」の一文字もの、「空手形」は連続して読むと爆笑ものだが一世を風靡した。直江兼続ばりの「愛」「恋」と普遍的なものもあったが、日本食の流行で「鮪」「刺身」が現れた…と思ったらついに「孔子」が街を歩いていた。

中国社会主義思想は孔子との妥協を定着させ、社会主義経済も[儒商]として資本主義経済と互換作用を確立した。人民元は国際通貨として実験済み。覇権の崩壊が始まった米国はオバマが尻拭い役として中国に覇権の分担を願い出た。こんな国際情勢に敏感に反応した「孔子」なんだろう。
やがて米英的民主主義・自由主義に陰りがさし、儒教が日の目を見る時代が到来するかも・・・。そして高校では[漢文]が復活するだろうなあ。