自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

137. 傘寿の楽しみ

この夏は主治医に引き回され専門医の検査漬けで沈んでいたが、結果としては「歳相応のガタ」がきているが何とか持ち堪えられそう、と云うことだった。イヤな錘から開放され、秋の陽射しの温もりの中で傘寿を迎えることが出来た。

第二次世界大戦を経験した私にとっては、どうも人間の「努力」に対して価値を認める体質になってしまっている。だから、人を人として扱わず、経済発展のみが普遍的価値と位置づけられた非文化的不祥事社会は人間としての努力だと認められない。しかも、その上澄みだけを見聴きする様な時間のロスは、もうたくさんだ、と感ずる様になって来た。

また、何時でも電源オンで読み書き話せる社会は精神的緊張も精神集中の努力もいらない。無意識に頭に浮かんだ事をそのまま文字にするチャットやツイッターの様な私にとっては異質の価値観は、どうしてもスンナリと体について来ない。そこをなんとか上手く結合させる為のスリアワセがなかなかと難問の様だが、余白の少なくなった私のこれからの楽しみとなりそうだ。