自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

156. 風に舞う枯葉

支障がなさそうだったので小田急線の優先席に座ってみた。
次の駅で乗り込んできた50代半ばと思える男は隣の優先席に至極当然というしぐさで座り、これまた「当たり前」という所作で携帯電話で話し始めた。
優先席の付近では携帯電話の電源を切るよう掲示してあり、車内アナウンスでも繰り返し注意を呼びかけているが馬耳東風。こんな親から生まれた子供はろくな者には育たないだろう。

斜め前の座席の若者は無表情で携帯やスマートフォンのようなものをいじくってはしまう動作を繰り返し続行していた。

私は、それなりな別の判断をもっているが、傍目には目前の弱きを助け喜怒哀楽の表現豊かな外国人に日ごろ接しているせいか、日本は単に水気もなく乾ききったカサカサな人間の集まりにかわってしまったようにみえてならなかった。
その上、老いも若きも当面を糊塗する生き様が身についてしまった結果、疑心暗鬼が生じ、付和雷同して自己保全事以外には安易な事象のみにしか興味が湧かなくなってしまったようにもみえる。

某歌舞伎役者が酔っ払って喧嘩したことが日本のツイッターを賑わした。他の文明国では各サイトのみならず、パンクしそうになるまで内部告発ウィキリークスに関するツイッター書き込みが連日続いた、、、この差をつい考え込んでしまった今回の日本滞在だった。