自笑庵:ともやの時おりおりのメッセージ

HP~スペインの大地とその心を描く~澤口友彌の世界でつづったブログ (2003 - 2011 年)

66. 羽音女さん

甲子園球場から青色の汗拭きが boom になったと思ったら、追いかけるように冥王星関連のブームが沸き起こりそうだ。集団の中に個を埋没させてしまうブームという現象はどうも日本だけのお家芸らしい。このように、何かのはずみで一塊になってブームを猛進させてしまう国民性は、どうも戦争にむいた性格かもしれない。

 

boom は beam だ、やれ独語の baum が語源だ…などという話ではなく、もともと英国で蜂のような昆虫の羽音の擬声音を表現する単語だった。それが2百年ほど前から米国で大流行、急景気という意味に使われるようになったという見解にわしは大賛成だ。

突如として耳元へブーンと来てサッと消えていってしまうハチの羽音は、ブームが過ぎたら見向きもしない日本人気質とそっくり。転心、変わり身のはやいハオトメさん(羽音女は羽男と一対で、流行を追う人のこと。澤口造語)たちは、その「気質」が諸外国からミツバチの持つ甘さと集団攻撃性という両面性で警戒されていることは確かだ。

いよいよ矢印の方向を決定しそうな秋を迎えようとしている。そこで遠大な志はさておき、自分の子供や孫が、人間が人間を殺しあう戦争に引き込まれないように、自分のためではなく、親として大人として子孫のために出来ることは何か?を熟考して選択する時が来たようだ。

本業のほうが多忙でなかなかメッセージを書くゆとりがなく、更新もせずにお許し下さい。メールの返事を書きながら、ふと頭に浮かんだことをありのままに書いてみました。